xR

xRは私たちの未来を変える革新的な技術です。現実空間では目にすることのできなかった世界を広げる力を持っています。
VR(仮想現実)では、まるで夢の国に入ったかのような体験が可能で、自分の好きな場所へ飛んで行くなど、現実にはない世界が広がります。ゲーム等で身近に感じる技術ですが、デジタルツイン上で人の流れをシミュレーションして混雑具合を予測し、災害や事故を未然に防ぐサービス化を進めています。
AR(拡張現実)は、現実世界にデジタル情報を付与する技術です。指輪や服の試着シミュレーションにおいて着替える時間や手間を削減することで、お客様の満足度向上を実現します。
MR(複合現実)は、現実と仮想の融合を実現する技術です。知識が必要な作業でもデバイスを通して作業支援が受けられ、人材不足を解決します。
リアルとバーチャルを相互補完し、人々の能力を拡張させ、新たな可能性を見出すことが当社のミッションです。
人とバーチャルをxRでつなげ、持続可能な新しい社会を目指します。

クロスリアリティ

Case Study

  • メタバース

    メタバース

    メタバース※の作成では、システム開発や空間の作成にかかる費用・時間などがネックになり、手軽にメタバースを導入することが難しい点が課題でした。そこで、当社では「物理世界(現実世界)の物、空間を3Dモデル化するノウハウ」を蓄積・活用することで、空間の情報を3Dモデルの形式に変換し、簡易的かつ短期間でのメタバース作成を実現しました。手軽にメタバースを活用できるようになることで、さまざまな現場で今まで解決できなかった課題を解決していくことができます。
    ※メタバース:「インターネット上に作られた仮想空間」のこと。自身の分身が「アバター」としてその世界で、さまざまな活動を行うことができる。

  • xR × 農業

    xR × 農業

    全国的な農業従事者数の減少や高齢化といった社会問題を背景に、新たな担い手の育成に必要な「技術指導の効率化」の観点で技術支援に取り組んでいます。
    これまでの技術指導では、手動でデータを収集・保管してから指導するため、フィードバックの遅さが課題でした。当社の取り組みでは、作物のデータをスマートグラス※を通して手や指を使って計測し、直接サーバーに保管することを実現。それにより、フィードバックの遅さが改善され、さらにデータ計測から保管までの作業時間が約28%減少したという結果が得られました。
    また、これまで熟練者の目に頼っていた作物の生育状況の判断を、スマートグラスでの画像収集とAIでの解析により、高い精度で判別できるシステムの開発技術支援にも携わっています。
    将来的には、よりAIを活用した営農支援のシステムをxRを通して表現することで、技術指導の効率化を目指し、人手不足と属人化の解消に貢献していきます。
    ※スマートグラス:ディスプレイになっているレンズを通して、インターネット上のさまざまなデジタルデータを表示できるウェアラブルデバイス。

  • xR × 技術継承

    xR × 技術継承

    昨今、日本では労働者人口の減少により、多くの業種で熟練者不足・人手不足が大きな課題となっています。当社はこれらの課題に対処するための、MRの技術を活用した「遠隔地から現地作業者をサポート」するソリューション開発に携わっています。
    以前は、作業支援者が現地に赴き、口頭や身振り手振り、またはマニュアルを駆使して作業を指示していました。MR技術の導入によって、遠隔からの指示を3Dで表現し、現地作業者の手をふさぐことなくコミュニケーションが可能です。
    また、現地に行けない場合でも迅速にサポートし、新人の現場投入もスムーズになり、熟練者不足や人手不足の解消に貢献します。今後もこのノウハウを活用し、社会的な課題解決に貢献していきたいと考えています。

Project Member

  • 越智 繁

    VR / AR / MR技術の
    新たな価値を生み出し、
    広く普及させていきたいです。

    越智 繁

    Edge IoT事業部 第1システム部

    越智 繁

    現在の仕事について

    さまざまな分野での活用場面を提案し、
    xR事業を推進

    私の部署では、xRを利用したソリューションの開発を中心に行っています。私はxR事業を推進する立場として、VR/AR/MRなど複数のプロジェクトに関わっています。培ってきたxRのノウハウをどのように活かせるか、お客様へ向けて企画・提案していく役割です。例えば工場の遠隔作業支援や、オフィスや屋外のメタバース作成など、さまざまな活用の場があります。

    プロジェクトでの出来事

    近未来の世界に触れるような
    ワクワク感が得られた

    2019年からxR事業に携わり、初めて「Magic Leap」というMRデバイスに触れたときに「ここまで技術は進歩したのか」と感じました。近未来の世界を体験したようなワクワク感が止まらなかったですね。ビジネスにおけるxRの活用場面を考える難しさはありますが、こうした技術によって、世の中がもっともっと面白くなると感じています。

    越智 繁

    プロジェクトを通じてどんなことを得られたか

    xRを利用する価値は何か、
    お客様にとってのメリットを考える

    VR/AR/MR全ての領域を経験し、この領域の未来の豊かさを感じます。同時に、スマートフォンが市場を占める中で、あえてxRデバイスを使うサービス価値を提供できるかといった課題感もあります。お客様にとってのメリットは何か、お客様視点で考える習慣が付いたと感じています。自分の部署だけでなく、会社全体として何を提案できるかが重要だと思っています。

    自身の仕事術

    チームを超えてxRの取り組みを把握し、
    会社全体で考えていく

    技術はどんどん進歩しているので、展示会への参加などを通じて、世の中でどのようなサービスが提供されているか、変化や動向を掴むよう意識しています。また他のチームとも積極的に情報共有し、どのような取り組みをしているかを把握するよう努めています。NTTデータSBCとして何ができるのか、何を身に付けるべきかを常に考えながら仕事を進めています。

    今後の目標

    デバイスの形に捉われずに
    できることの可能性を探っていきたい

    今後はデバイスの進化とともに、世の中にxRデバイスが緩やかに普及していくと考えています。頭に被る形状ではなくなり、腕時計型のようになる可能性もありますし、現在のデバイスに捉われずに色々な可能性を探っていきたいですね。その中でソリューションを生み出し、NTTデータSBCブランドを世の中に見える形にして普及させていきたいと思っています。

  • 森廣 信吾

    xR技術を作物の生育調査に利用し、
    農業分野を支援。

    森廣 信吾

    Edge IoT事業部 第1システム部

    森廣 信吾

    現在の仕事について

    スマートグラス×AR技術による
    遠隔での農作業支援アプリを開発

    グループ会社と合同で取り組んでいるスマート農業の実証実験プロジェクトに参画しています。「スマートグラス×AR技術」を活用して、ハウス栽培のトマトの生育状況を調査し、遠隔での農作業を可能にする技術開発に取り組んでいます。私は生育データを計測するアプリケーションの開発チームリーダーとして、主にチーム管理を行っています。

    プロジェクトでの出来事

    農作業現場に赴き、
    試行錯誤を繰り返して開発

    当プロジェクトでは「HoloLens 2」というスマートグラスを使用しており、新しいデバイスのため、実際に取り組んでからさまざまな課題が見えてきました。室内ではなく屋外環境で使うため、デバイスでの見え方など、ビニールハウス内で動作検証を行ってわかることも多く、自分たちの目で確かめながら試行錯誤を繰り返して開発に至りました。

    森廣 信吾

    プロジェクトを通じてどんなことを得られたか

    デバイスの特性を知るために、
    試せることはできる限り試す

    まだ実績の少ないデバイスだったので、取り組み成果が好評だと聞いたときは嬉しかったですね。スマートグラスといっても最近はデバイスの選択肢が多々あり、それぞれに特性や個性があります。今回の経験で、実際に試してみないとわからないことも多いという学びが得られました。それがチーム内での「試せることは可能な限り試す」という進め方に活かされています。

    自身の仕事術

    相手に正しく伝わっているかを
    常に意識し、丁寧に伝える

    xRという新しい領域に取り組む中で、お客様がわかっている「だろう」と決め付けず、自分の伝えたいことが本当に伝わっているかを常に意識しています。一方的でなく、相手が正しく理解できるよう丁寧に説明することが大切だと思っています。お客様の要望をヒアリングする際も、こちらが正しく認識できているかを確認しながら、擦り合わせるよう心がけています。

    今後の目標

    伸びしろがあるxR×農業の
    新たな取り組みに関わっていきたい

    xR×農業の事業に初めて関わり、開発に取り組む中で興味も湧き、まだまだ伸びしろがある領域だと思っています。今後、xRだけでなく、デジタルツインやメタバース、AIなどの技術も、農作業の効率化やデジタル化に活用されていくだろうと考えています。引き続き農業分野での新しい取り組みに携わっていきたいですね。

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