CPS

CPS(Cyber-Physical-System)とは、現実空間(Physical)の情報をコンピューターによるデジタル空間(Cyber)で分析し、分析結果を現実空間にフィードバックすることで最適な結果を導き出す、現実空間とデジタル空間を連携するシステムです。
CPSの活用事例は、工場での部品の故障予知から、養豚場での豚の発情期把握、最適な交通手段の提供、余分に消費されている電力の検知まで多岐にわたります。
当社では、創業以来培ってきた高いセンシング技術と分析能力を最大限に活用し、お客様の課題に合ったソリューションを提供いたします。
また、CPSを使用して現実空間とデジタル空間を結び付けることにより、豊かな暮らしと持続可能な社会の実現を目指します。

サイバーフィジカルシステム
サイバーフィジカルシステム

Case Study

  • スマートアグリ

    スマートアグリ

    養豚産業では、農場の大規模化、飼育者の高齢化による労働生産性の向上や技術継承、サステナブルな畜産への転換など、課題が多岐にわたっています。それらの課題解決に向けて、当社は豚の飼育管理をAIが支援するスマートアグリ技術の開発に携わっています。
    このスマートアグリ技術は、豚の様子をカメラで撮影し、撮影した画像をAI分析することで、豚の発情期を的確に把握。それにより、飼育者による確認作業の負担を軽減できます。また豚の発情期を把握することで、生産性の向上にもつながります。このシステムは農場で検証実験を行い、現在は商品化されており、今後はAIの分析技術を高度化することで、発情期検知だけでなく、成長管理や病気検知など総合的に管理し、養豚産業の課題解決に貢献します。

  • スマートシティ

    スマートシティ

    交通の効率化や住民の生活充実度の向上は、サステナビリティの観点からも注目されている課題です。
    都市型交通系MaaSでは、鉄道、路線バスに限らず、配車バスやシェアサイクルなどのさまざまな交通手段を一括で提供し、ストレスフリーな移動と自由自在な移動のパーソナル化を実現しています。
    都市OSでは、個人・企業・行政データを蓄積・統合し、データ分析を行い、データの可視化・予測モデルの構築、住民サービスを構築することで、よりよい都市環境の実現に向けた取り組みを進めています。
    開発したサービスを中心として、他分野の事業者・サービスとも連携し、より便利なシステムを構築していくことで、住民サービスに新たな価値創出と社会貢献を目指します。

  • スマートファクトリ

    スマートファクトリ

    当社では、機械のエラーや故障を検知できないことにより、ラインの停止や業務効率の低下といった問題が発生している工場に対して、故障予知やエラー検知などお客様のニーズに合わせたソリューションを提供しています。
    また、業務環境の利用・混雑状況をリアルタイムで見える化し、その状況に応じて適切な照明・空調管理を行い、業務環境改善などの社会課題解決にも取り組んでいます。
    当社の強みは、組込み技術・センサー技術と複数の導入実績で得たノウハウにあり、お客様のコスト削減やビジネス改善に貢献します。お客様との共同作業や相談にも積極的に取り組むことで、潜在的な課題を察知し、課題に対する柔軟な対応と信頼性の高いソリューションを提供します。

Project Member

  • 井上 紀明

    都市のデータをつなぎ、
    生活の利便性を高めるスマートシティを推進。

    井上 紀明

    Edge IoT事業部

    井上 紀明

    現在の仕事について

    スマートシティ構想に関わる
    モビリティ、都市OSのプロジェクトを統括

    スマートシティ関連事業を推進しており、管理職として複数のプロジェクトを統括しています。具体的には、バスや電車などのモビリティをスマート化して、関西圏の利便性を高めるシステムの開発や、スマートシティの中核となるプラットフォーム「都市OS」の開発を行っています。都市OSとは、交通、行政、医療など、さまざまな都市サービスをつなぐ基盤となるものです。

    プロジェクトでの出来事

    携わったサービスを街中で目にし、
    仕事の成果を実感

    モビリティのプロジェクトにおいては、私たちの生活に密接している分野のため、普段の生活の中で開発したサービスを目にする機会が多くあります。携わったサービスが実際に使われているのを見ると、仕事の成果を身近に感じることができて嬉しいですね。便利なまちづくりに貢献しているという実感が湧きます。

    井上 紀明

    プロジェクトを通じてどんなことを得られたか

    チームの体制づくりが
    今後の教訓に

    モビリティのシステム開発では、アプリケーション開発から、サーバーサイドや決済の基盤構築、実装までワンストップで取り組みました。若いチームだったので苦労した部分もあり、チームの体制づくりにおいて教訓となっています。個人の意見が受け入れられる社風であるので、チーム体制の面でも自分から意見を発信していき、今後に活かしていこうと思っています。

    自身の仕事術

    お客様、チームメンバーとの関係性を大切に、
    コミュニケーションを重視

    どんな役割でも、一人でする仕事はないと言っても過言ではないので、最も大切にしているのはコミュニケーションです。チーム内においては、前向きに仕事ができるような雰囲気作りを心がけています。お客様に対しては、要望の実現が難しいこともあります。そうした場合にも納得していただけるよう、お客様からの反応を想定して伝えるよう意識しています。

    今後の目標

    さまざまな分野のデータを連携し、
    人々のQOL向上に貢献したい

    現在は、デジタル上にデータを集積している段階といえます。その先のスマートシティ実現に向けて、データを相互に連携し、現実世界にフィードバックしていくことを目標としています。モビリティに限らず、医療やエネルギー等、さまざまな分野のデータを連携させることで、人々のQOL向上に貢献していくことが我々のミッションだと考えています。

  • 箭内 亮太

    スマートシティの実現に向けて、
    膨大なデータ活用を可能にするCPS基盤を開発。

    箭内 亮太

    Edge IoT事業部

    箭内 亮太

    現在の仕事について

    データを集積し、活用するための
    CPS基盤を開発

    私のプロジェクトでは、通信業のお客様が自治体等へ提供するCPS基盤の開発を行っています。CPS基盤というのは、色々なデータベースを連携し、一箇所に集積して活用できるようにするためのクラウド環境です。市場調査から関わっており、現在はプロジェクトマネージャー(PM)として、クラウドの仕様検討の支援や検証環境の構築を進めています。

    プロジェクトでの出来事

    開発者の知見を活かして
    お客様へノウハウを共有

    以前は開発がメインで、初めて要件定義や仕様決定のフェーズに関わったので、当初はお客様への説明や資料作成に慣れておらず、苦労する部分もありました。一方で開発者の知見から、クラウドの知識があまりないお客様に、データ連携の仕組みや機能を一つずつかみ砕いて説明し、ノウハウを共有していったことで、お客様から評価いただけたのが嬉しかったですね。

    箭内 亮太

    プロジェクトを通じてどんなことを得られたか

    開発の前段階から関われたことが
    知識と経験につながった

    内閣府が掲げるスマートシティ構想にも関連した取り組みなので、規模の大きなプロジェクトに携われていることが、モチベーションにもつながっています。プロジェクト開始当初は、お客様もまだスマートシティのCPSがどういうものかわからない段階でした。市場調査やソリューション調査等からお手伝いできたことで、CPSに関する知見が広がったと感じています。

    自身の仕事術

    リーダーとして、
    チーム全体の進捗状況を把握

    現在はPMとしてプロジェクト管理が中心なので、他のメンバーに調査や開発作業を任せてはいますが、リーダーとしてお客様に説明できるようにしておかなければいけないと思っています。自分以外が担当した作業でも、メンバーに調査の結果や開発の状況をきちんとヒアリングし、全体を把握するよう心がけています。

    今後の目標

    自社でのCPS基盤の開発にも
    チャレンジしていきたい

    現在は、お客様が導入先に提供するためのCPS基盤作りを支援していますが、ゆくゆくは自社の製品として、CPS基盤を開発できるようになったら嬉しいですね。自治体だけでなくさまざまな分野に活かせるので、導入先によってカスタマイズしながら、お客様に寄り添ったソリューション提供にも将来的に携わっていきたいと思っています。

Other Service