【はじめに】
当社は、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル機器・車載関連機器・IoT機器・複合機のさまざまな機能を支えるソフトウェア開発をはじめ、アプリケーション開発、ソフトウェア評価・検証などの事業を展開しています。
今回は当社の強みの1つであるモバイルアプリ開発の中から、Android™のOSバージョンアップに関する開発情報を紹介します。
【モバイルアプリ開発における運用保守の特徴は?】

リリースしたシステムやモバイルアプリを永続的に利用していくには、リリース後の運用保守の作業が必要不可欠です。モバイルアプリ開発では保守作業の大きな特徴として、毎年必ず発生する「OSバージョンアップ対応」があります。
OSの修正量が多く、影響範囲の調査やアプリ修正に多くの時間を要するといった特徴があります。
OSバージョンアップ対応とは・・・
「Android OS・iOSのバージョンアップによる追加機能・廃止機能・変更点に対してアプリ修正を行う」ことです。
【OSバージョンアップ対応の必要性と対応概要】
OSバージョンアップ対応はなぜ必要なのでしょうか?
Android・iOSともに毎年メジャーアップデートが行われます。そのため新しいOSでアプリを正しく動作させる為には対応必須になる作業となります。
- 新機能の追加やセキュリティ向上などユーザーメリットがあります。
- 対応しない場合、新OSでアプリが正常に動かない可能性や、ストアで非公開・非表示となる可能性があります。

【影響調査とは? -AndroidのOSのパターン-】
OSバージョンアップによる変更・新機能追加によるアプリへの影響を調査します。
- Developersサイトの情報を基に、影響調査を行います。
- OSバージョンは段階的にリリースされるため、複数回の調査が必要です。
- リリーススケジュールは、 Developersサイトで公開されます。

【具体的に何をする?】
公式のDevelopersサイトから変更点の情報を取得して調査を行います。
- サイト内の「機能と変更点のリスト」ページにて具体的な変更点を確認します。
※サイトは日本語設定も可能だが、更新漏れ・遅れがある為、英語推奨。 - サイト情報をベースに影響調査リストを作成します。
- アプリへの影響や対応要否を調査・判断し、結果をリストに更新します。
- 初回は全件調査を実施します。
以降のマイナーバージョンアップについては差分内容を確認します。

【OSバージョンアップ対応をしないとどうなる?】
旧OSでは正しく動作していたものが、新OSでは正常に動かなくなる可能性があります。
ユーザーが困惑する表示系の問題や、機能自体が動かなくなるような致命的な問題も起こります。

【さいごに】
本資料はOSバージョンアップ対応の概要説明となります。
より詳しい話を知りたい方や悩みをお持ちの方は当社までお気軽にお問い合わせください。
モバイル事業部 第1システム部
小林 大樹
※Androidは、Google LLCの商標または登録商標です。
※iOSはApple Inc.の商標です。
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